1st

●初めてというのは、なにをやるにしても不安と楽しさが入り交じったもの。
 今回の場合、不安のほうが大きい。
 身体に染みついたベーシストとしての「性格」(これについては異論のある方もいるかもしれない)だけはどうにもならない。
 どうしても、自分の上にかぶってくる「音」を求めてしまう。
 もっともっとか、ちょっと待てとか、ここで終わるよとか……。

●ろくにjoさんのほうを見ているヒマがなかった。
 アイコンタクト。
 重要なんだけどね。
 自分の手元を見ているだけで精一杯。
 でも、なにかは生まれるだろう。
 そんな感じはする。

●ついでにいっておくと、相手はあのjoさんだ。それだけで舞い上がってるような気もする。
 なんでか? 決まってるでしょ……。

2nd
●さて、今回はトブぞ……とか宣言したわりに、どうだったのか?
 少しはギタリスト寄りのアプローチを自分なりに試したつもりが、テープを聴くとあまり出来ていない。
 根っこがベーシストだから絶対無理なのかもね……。

3rd
●スタジオに入る前にちょっと嫌な人に会った。
 嫌というか苦手……というべきか?
 気分が乗らないまんま楽器弾いても、あんまし出来が良いわけがない。
 という気分のまんま時間だけが過ぎる。
 感情に左右されるってのは自分でもわかってたけど、ここまではっきりしてるとなると本番は考えないとな……とか思う。
 しょうがない、謝っておこう。

4th
●さて本番だ。
 写真で見るより会場が狭い。
 ドラムをセッティングできるかどうかあやしい。
 いかん、気分が乗ってこないぞ……。

●そいでもって、あたふたしてるうちに出番なんだけど、なんかツライ。
 無難なところからいくしかないか……とか思って、いつも使ってたモチーフから入る。
 自分たちより前に演奏した人が言ってた不安というのは、なんとなくわかる気がした。
 慣れてない楽器ということもあるけど、どこに指を触れて良いのか、いつも不安にさせられる。
 これはたぶん、この手の楽器を持った人じゃないとわからない感覚かもしれない。

●まあ、そんなことはどうでもいい。
 自分たちがどうかってことよりも、聴いてくれている人たちがどう思うかだし。
 そして、次。
 もう少し、キレてみたい。

 
水上 悠/ web-site:silentgarden.com



ある意味夢の競演だったのかもしれない、なんて私はソーセージをほおばりながらこの日の演奏を見ていました。
ライブ写真はアップしてありますが、やはり残念ながら音がないと想像できないと思いますが、
演奏者自身である水上さんのこの文章でイメージしていただけたかもしれません。
水上さんのホームページsilentgardenにもいろいろ書いてあるかもよー。
また次のセッションもありそうなので、 興味を持った方はぜひライブを見に来て下さい。
Y'S



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